2012年5月29日火曜日

モンキーマイア→パース


今回は旅と仕事の2つを両立することが目標。

オーストラリアはほとんど時差がないので、平日は昼3時頃(東京時間3時)まで仕事、週末は移動、それ以外の平日夕方と、週末の移動以外の時間に観光となる。

(オーストラリアは都市間の距離がかなりあって時間がかかる上に、特に辺境は交通の便が悪いため、仕事を休まず平日に移動することが難しい。)

例外はあるが、基本的に一つの街に一週間ずつの滞在。

ゆっくり旅してる。


下はエクスマウスからの移動中、10時間程バスを待ったコーラルベイ。

エクスマウスからモンキーマイアは飛行機で直接移動することができず、バスは乗換えが多くて情報もあやふやだったので、かなり手こずった。

でもモンキーマイアに無事到着した時は、ちょっとした達成感もあった。

旅はやっぱ障害やトラブルを乗り越えてこそ、面白くなると思う。



また、ここではエクスマウスのジンベエザメスノーケリングで一緒だったおじさんと偶然会い、その後モンキーマイアでも会った。ゴールデンウィークで二週間の休暇を取り、西オーストラリアを旅しているという。会社の休暇で西オーストラリアは、かなりいいと思う。


さて、モンキーマイア。

モンキーマイアは野生のイルカに餌付けができる場所として有名。

野生のイルカと高確率で泳げるところは他にもあるが、決まった時間に「浅瀬」に来て餌付けできるところは、世界でも珍しいという。

毎朝、イルカたちが餌を求めてレンジャーに会いに来る。







1日に2・3回やってきて、レンジャーが指定した人だけ餌付けできる。ツアーだと最初の1回しかいないので指定される確率は低いが、ドルフィンリゾートに滞在して2・3回目の餌付けの時にもいれば、大体餌付けできる。

ま、一瞬で終わってしまってなんともあっけないんだけど。



モンキーマイアには他にもいろいろな動物がいる。

ペリカン



エミュー



エイ


ウミガメ



他の色々な鳥達。


こいつは片足がないのに、餌の取り合いで他の鳥達を蹴散らすたくましい奴だった。












必ず大体決まった時間にやってくるのがすごい。




母親と子供






イルカは人間にすり寄ったり、他のイルカとじゃれ合ったり、愛嬌があって可愛らしかった。



そして最後の日の夕方

海に出たのは陽の沈む直前で、

砂浜ではまばらに散らばった人々が、静かにその様子を眺めていた。

風はまったくなく、時々、鳥の鳴き声がするだけだった。







夜には宿にハリモグラが現れた。
ちょっとでも近づくと針の中に隠れてしまって、その臆病さとちょこまかした動きが可愛らしかった。



Super Moon , Western Australia


そして西オーストラリア州の州都、パース。

パースは一週間いたけど、のんびり過ごした。

仕事が終わった夕方に街を散歩したり、フリーマントルという海辺の町に行ったりしたくらい。

写真もそんなに撮らなかった。


Fremantle


西オーストラリアの自然はとてつもなく広大で、生き物も多様だった。

大自然の中にいて、世界の広さを体感したり、生き物がそれぞれの世界でそれぞれの生き方を全うしているところを見たりすると、自分も地球という現象のはるか末端に過ぎないということを感じることができる。全ては長い時間の中でつながっていて、流れているということ。

都会暮らしをしているとすぐに忘れかけてしまうけれど、西オーストラリアはそういったことを再確認させてくれた。



2012年5月24日木曜日

ケアンズ(オーストラリア)→エクスマウス


またメインバックとサブバック、2つだけの生活が始まった。

メインバックの重さは16キロ。

仕事のためにノートパソコンが2台必要なのがネックだが、それ以外は必要最低限のものしか入ってない。

新しいものを買って入れるスペースもない。

所有や執着が煩悩を生むと言うけれど、そういうものを捨てると心身ともに身軽になり、自由になった気がする。


ある学者はこんなことを言っていた。

「遊牧民族は物を持つということに何の価値も見出さない。荷物になるからだ。」


というわけで久しぶりの旅。

最初の地は、ケアンズ。


グレート・バリア・リーフにあるミコマス・ケイという無人島。

野鳥の島。

端から端まで歩いて5分ほど。




Snorkeling , Great Barrier Reef










グレート・バリア・リーフは魚もいいけど、何よりサンゴ礁が美しかった。
(でもそのサンゴ礁が特別美しい場所で、バッテリー切れしてしまった。)



ケアンズの町自体には、ビーチがない。浜辺のようなものはあるけど沼のようになっていて、よく見たら「ワニに喰われて死ぬかもしれません」の注意書き。


ケアンズの田舎っぷりには正直驚いてしまった。グレート・バリア・リーフもあって知名度も高いので、ワイキキのようなところを想像してしまっていたのだけれど、実際はハワイの内陸の小さな町程度の規模だった。

どこも実際に行くまでは分からない、としみじみ思った。

グレート・バリア・リーフ以外は行くところがなかったので、平日の仕事が終わった夕方は、散歩したり広場のアボリジニのおばさんと話したりした。

ある日にはクリスチャンの白人に突然話しかけられて、「君は聖書を読んだことがあるか?」と聞かれたことがあった。かなり警戒したが、中学高校で聖書は最初から最後まで読んだと言うと驚かれて、その後意気投合して二、三時間語らったりした。

ケアンズはそんな感じで、のんびり過ごした。

ダイビングをしながら、ゆっくり過ごすところなんだと思う。


さて、ケアンズからは西オーストラリアのエクスマウスというところまで、パース乗り換えで一気に飛んだ。

日本からケアンズまでは7時間だったけど、東北端のケアンズから南西端のパースまで、大陸横断で5時間かかった。
(その後エクスマウスまでさらに3時間のフライト)
オーストラリア。とにかくでかい。

下はパースからエクスマウスまでの飛行機で撮った写真。
ひたすら大自然。



大自然を貫く道路。


エクスマウス近郊は、ひたすら続く平原に、無数のアリ塚が散らばっている。



ここらへんでは船を引っ張ってる車が多い。

釣りやダイビングなどのマリンスポーツが盛んなため。

しかしエクスマウスで一番人気なのは、スノーケリングツアー。何故かというと、野生のジンベエザメに高確率で会える場所が世界に3つあって、ここがそのうちの一つであるため。(ジンベエザメは世界最大の魚。イルカやクジラは哺乳類で、犬に近い動物祖先。)



Ningaloo Reef









グレート・バリア・リーフより魚が多かったっぽい。





そしてついにジンベエザメ発見。


何匹もいて、こいつは小さいの。


大きいの。人と比べると大きさがわかる。











水中に潜った時の独特の無音世界で、巨大なジンベエザメと一緒に泳ぎながら、
神々しい瞬間を感じた。




ところで、

オーストラリアの広大さと田舎っぷりには、軽いカルチャーショックを受けた。

特に西オーストラリアは、この後バスで移動したのだけれど、ひたすら何もないところを2、3時間走ってガソリンスタンドがようやく現れ、そこからまた2,3時間何もない、というのが当たり前のようになってる。

前回の世界一周は飛行機なしだったので、陸地はすべてバスか電車だったのだけれど、こんなに何もないところはなかった。

カザフスタンの草原も思い出したけど、ここまでじゃなかった。

実際オーストラリアの人口密度の低さは、記録のある193国中、3位となっている。

2位はアフリカのナミビアで、1位はモンゴル。

でもモンゴルは面積がそれほど大きくないので、実際の体感度は低いだろう。

そして何より、オーストラリアの人口は東海岸に集中しているので、西オーストラリアに限定すれば、人口密度の低さはダントツの1位だと思う。

(オーストラリアの人口約2000万人中、東部にあるシドニーとメルボルンとブリスベンの三大都市だけで、1000万人近く住んでいる。また西オーストラリア州の人口200万人中、100万人以上が州都のパースに住んでいて、さらに残りの100万人のうちのほとんどが、サウスウエストに住んでいると思われる。)


もう一つ特徴的なのは、英語の訛り。

東部にはまだケアンズしか行ってないから分からないけど、西オーストラリアの、さらにノースウエストの奥深い田舎では、もうさっぱり分からない。

もともとの英語レベルが高くないので、聞き取りはかなりキツイ。

ここでは Aをアイと読み、例えば good day はグッダイとなる。(オーストラリアでHelloの代わりによく使われる。)

ei の発音もアイで、eight(8)の発音もアイトになる。

また I はオイに近いらしい。

バスで「タイクァシート アイデー」と言われたらどんな意味だか分かるだろうか?

答えは Take a seat eight D. 

つまり 8D の席に座れってこと。

文字で説明するとわかりにくいけど、実際言われるとホント分かりにくい。


でも今は東に移動中でアデレードなのだけれど、段々聞き取りやすくなってきたような気がする。

また近いうち更新します。